第三回CFOに聞く〜日本ケロッグ・池側千絵さん

昨日は「第3回CFOに聞く」ということで、日本ケロッグの池側さんを訪問してきました。参加された皆さん、夜遅くまでご苦労様でした。

今回もまた前回2回のCFOとは異なったタイプのCFOが登場。自分としてはファイナンスキャリアの人間として、プロフェッショナルとして、参考になることが多かったですね。

今回はよくある日系企業外資系企業の比較を用いながら、ビジネスをドライブする仕組みの違いについて議論したのが印象的でした。パフォーマンス(具体的には売上であり利益でありキャッシュフロー)を上げるために何をするべきか、何にwatch-outすべきかを数値(特にP&L、キャッシュフロー)を徹底的に駆使してチームに貢献する役割、プロジェクトがうまくいかないと判断したらすぐにPlan Bに切り替えて損失を最小限にする準備をすることでチームに貢献する役割としてファイナンスが果たすべき功績は大きい、ということがよくわかりましたね。外資だろうと日経だろうと、ファイナンスだろうと他部署だろうと、この辺の「仕組み」や「役割」がスピーディでダイナミックな意思決定、高いパフォーマンスにつながっているのだろうな、と思いました。

この企画は自画自賛ながら学ぶところが多いな、と思いましたね。また次回も企画しますのでお楽しみに。



昨日のブレスト

昨晩はある研究プロジェクトメンバーのヒアリングに参加してきました。ブレストっぽかったですけど、非常に多くの気づきと学びがありましたね。

?ネット通販インフラ(顧客インターフェース、物流、決済、顧客対応)は劇的に身近なものになった。だからこそお客さんとの接点をどう作り、どうエンゲージしていくかがとても大切。そして一番難しいところでもある。

?多様な商品をそろえて販売するというのはもうamazonに任せておけばいい。これから動くものにとってのチャンスは単品販売。キラーコンテンツ的商品で10億くらいまで作り、その後ラインエクステンションで100億円までもっていく。やずやはその一つの参考になる事例。

?なんだかんだ言っても、結局一番大事なのは「本質的な価値」。おいしいとか、気持ちいいとか、便利とか、コストパフォーマンスに優れているとか。共感を呼ぶCSR的ストーリーなども注目されているけれども、それは結局のところサブでしかない。本質的価値なき商品・サービスは継続しない。

完全個人的な備忘録のような感じがしますが(笑)まあ書いて棚卸するのも必要という事で。これをきっかけにまた新しい価値創造につながったらいいですね〜

【読書日記】なぜ人と組織は変われないのか(ロバート・キーガン)

もう9月も終わりですね。僕にとってこの9月は仕事もプライベートも非常に充実したものでしたが、このインプットをアウトプットに結び付けられるよう2014年の残りをがんばりたいと思います。さて、9月初旬に参加したINSEADのHigh Impact Leadership Programというコースで関連書籍として紹介されていたこの本が非常にしびれたのでご紹介。

なぜ人と組織は変われないのか――ハーバード流 自己変革の理論と実践


人は無意識のうちに守りたいと思う「裏のコミットメント」がある。それを理解してからでないと、人や組織は変わらない、というもの。INSEADのセッションでも自身のマネジメントのロールプレイやフィードバック、コーチングなどから自分自身の裏コミットメントを見つけながら、その解消法を考えていくという、非常に自身に密接に絡んだセッションでした。そのガイドラインともなる本です。自己変革をする必要性を感じながらも、その殻が破れないという課題をもっている人は是非読んでみてはいかがでしょう。

どこかで僕が学んできた事を皆さんに伝える場があってもいいですよね。それくらい非常に為になりました。

LIXIL社長が語る"健全な"会社の壊し方(東洋経済オンライン)

昨日は監査で遅くなってしまったので、初めて職場から自宅までの帰宅ランを実施しました。距離としては12キロくらい。ちょうどいいですね。通勤とトレーニングを兼ねてたまにやろう。


さて、東洋経済オンラインにLIXIL藤森社長のインタビューが出てましたが、とても面白かったのでご紹介。トップの迫力というものが紙面を通じて伝わってきました。この緊張感がいいですね(外野的意見か?ww)
【LIXIL社長が語る"健全な"会社の壊し方】


響いた言葉をいくつか。
「3年でメドが立たないものは、5年経ってもダメですね。」
「変革を起こせない経営者ははっきり言って失格です。」
「弱いところを直すより、自分の強みで勝負する方が勝ちやすい。」


中でも面白かったのが、変革を起こすために鍵になるポジションに外部からどんどん人材を引っ張ってくる。LIXILグループの経営チームの紹介を見るといろいろな企業から、それも社長経験者をどんどん引っ張ってくる。まさに藤森さんがやりたいことを実現できる人を世界中から集めてくる、という感じなんでしょうね。


経営チームは、まず「何をするか(What)」から始まって、戦略として「どうするか(How)」が決まる。そのうえでそれができる人(Who)を集めてくる。目的ドリブンのプロジェクト型経営チーム。社内の人間で誰がいるか(Who)、そのうえで何ができるか(How)ではないというところが一つのミソでしょう。まあ、書いているととっても当たり前に聞こえますが、しがらみだの過去から引きずった人事制度だのでそうできない企業が多いのも事実。


だとすると私たち個人にとってのキャリアパスというものも当たり前の話だけど社内での昇進の延長線上にマネジメントキャリアというのが期待できにくくなる。特に閉そく感が漂って「破壊的に」変革しようとすればなおさらプロジェクト型マネジメントが必要になりますからね。


会社の枠を超えた実績、どこでも使える力というのがますます必要になってきますね。

“まあいいか、それがどうした、人それぞれ”人生を心から楽しむための3つの言葉。(ダイアモン・オンライン)

今日から監査に入ります。さ、どんな感じになることやら。全く先が見えずにドキドキしてます。お化け屋敷に入る前の感覚かな。不謹慎かな?


さて、今日はダイヤモンド・オンラインに「島耕作」シリーズの著者・弘兼さんのコラムが掲載されていたのでご紹介。
【“まあいいか、それがどうした、人それぞれ”人生を心から楽しむための3つの言葉。】

先日読んだ侍ハードラー・為末大さんの書籍もそうだったんだけど、「諦め方」をうまくすると物事はもっとうまくいくんだろうな〜と。いつも直球勝負のピュアな人こそ、この「諦め方」を習得すべきなんでしょう。


物事は形になって初めて成果であり、どんなに論理的で正論であっても、反抗勢力があったりそれを快く思わない人がいれば事にならないことが多い。そんな時に「まあいいか」と思える人は次の代替案を考えやすいんじゃないかな、と。ローマに続く道は一つではなく、無数にあるわけだから、その一つにこだわるのはちんけな自分のプライドの問題ではないかと。

創業家のドンは『ゼロ』を読んでいた(日経ビジネスオンライン)

先日前職時代の先輩と食事をしました。彼はこれまで数件の再建の仕事をやってきて、いわゆる道理と情理のパラドックスをうまくバランスをとって仕事をしてきた人です。やっぱり人が中心だな、と改めて実感。


さて、日経ビジネス三洋電機の元会長である井植敏氏のインタビュー記事が出てました。非常に心を打ったのでご紹介。
【創業家のドンは『ゼロ』を読んでいた】


一言で表現するのであれば「潔さ」。そして「今の自分のできることから作り上げる」という挑戦者の姿勢に感動しました。カリスマたる所以なのでしょうか。この人の人生哲学がにじみ出るインタビューだと思いました。

「自己成長を考えなくなったことが成長」29歳、グローバル企業社長の責任感と覚悟(DIAMONDハーバードビジネスレビュー)

土曜日は僕の家で仲間と一緒にホームパーティをしました。もともとは自身のWill(意志)とCan(能力)を語りケミストリーを起こす会ということで何度かやってきたのですが、半分飲み会(笑)半分はシリアストークということで、刺激的な一日になりました。またやりたいですね。


さて、今日はWillとCanという点で興味深い記事が流れてきたのでご紹介。ミスターミニットを展開する会社の社長を務めている方のインタビュー記事です。
【「自己成長を考えなくなったことが成長」29歳、グローバル企業社長の責任感と覚悟】


改めて100%の力をそこに向けて付き進める「何か」の存在が重要であるということを再確認。そしてそれを実現させるための「能力開発」も重要であるということも同様に再確認。ただし、それらが独立してあるのではなくて、相互に関連しながら、また一見関係のなさそうな体験や経験を踏まえることで、その「何か」がひらめくこともある。それがメカニズムかしたらものすごく面白いんでしょうけどね。ちょっと考えてみましょうか。何かひとり言のような投稿になっちゃいましたね。スミマセン。