【読書日記】中国という蟻地獄に落ちた韓国

こういう時代なので「中国という蟻地獄に落ちた韓国(鈴置高史)」を読む。


2013年初めの前著作に引き続き、昨年11月に発行された最新版。概ねの論旨は前作同様、韓国の反日卑日政策は、米中という二大国に対する「二股外交」するうえでの都合のいい言い訳だという論の再確認。ただ、第3章での京都府大・岡本准教授との対談において、韓国の反日卑日は「華夷思想」が根底にあるという指摘が面白い。


元来の儒教国であった中国・韓国が「華」で、日本は「夷」。日本の経済力が強かった時は「華夷」の意識と強力な日本という意識ギャップに苦しんでいたが、韓国の国力がアップすることでそのギャップが少なくなって、思う存分反日卑日に出るようになったという説。なるほど、単なる外交政策だけでなく文化的な背景もあったのね。納得。関係改善のためにもこういうことは知っておいたほうがいいかも。