思いやりのあるリーダーが陥る2つの危険(DIAMONDハーバード・ビジネスレビュー)

3月にはいってからなかなか忙しい日々を送っておりますが、10年前のプロジェクトに参画したことを思い出しました。当時いろいろなところでぶつかり結果が出ずに落ち込んでいて、人と仕事をすることに恐怖を感じていたことがあったのですが、信頼するかつての職場の先輩と一緒にプロジェクトを進めたときにものすごく充実した生活を送っていたのです。睡眠時間も自由時間もほぼ無く、激しかったですが、やはり充実感というのはとても重要だなと思いました。


さて、今日はDHBRの記事をご紹介。皆さんもリーダーとして考えることのある課題ではないでしょうか。カプラン教授によるコラムです。
思いやりのあるリーダーが陥る2つの危険


対人能力に優れたリーダーは、その人を思いやるこことがあるがゆえに厳しい人物評価が出来ず大胆な人事をためらうリスクがある、というもの。例として出されたリンカーンはともかくとして、われわれ凡人レベルにおける「思いやりのあるリーダー」というのはちょっと注意が必要かな、と思います。


リーダーは結果が全て。結果が出ない人間はリーダーをするべきではない。人に対する思いやりというのは、チームメンバーがモラル高く活動する源泉としてとても重要だと思いますが、結果の出ない「思いやり」なるものは単なる「甘え」であると思います。メンバーに対してというよりも、自分に対して。


みんな部下だったことがあるからお分かりだと思いますが、優れたリーダーは必ずしも「いい人」ではない。厳しかったり、キツかったりするけれども、個人的趣味は合わないかもしれないけれども、誠実で信頼できる人なのだと思います。誠実というのは原理原則に忠実でブレなく、裏表が無いということかもしれません。

かつてのボスに言われたことがあります。「リーダーは好かれる必要は無いけれども、信頼されることが必要」。全く持ってその通り。変に迎合する人は信頼されないと逆に思いますけどね。皆さんはどう思われますか?