二つの採用系データ

帰国早々、今日から関西に出張です。今日は神戸の倉庫に、明日・あさっては恒例のイベントを大阪で開催します。2014年もマイルがたんまり溜まりそうです。


さて、今日は採用関係のデータが二つ出てきたのでそちらをご紹介。対比させてみるとなかなか興味深いです。


【就職人気ベスト300、三菱東京UFJが3連覇(東洋経済)】
【働きがいのある企業ランキング(Vokers)】


両方のランキングの上位に顔を出しているのは、丸紅、三菱商事といった総合商社ですね。後は結構異なる顔触れ。後者には外資系企業が多いのが目につく感じかな。


一橋大の楠木教授の言葉を借りれば、前者は「ラーメンを食べたことのない人によるラーメン店ランキング」であり、後者は「ラーメンを食べたことのある店の(ある一項目に限った)レイティング」といったところでしょうかね。そりゃまあ、全くスコアが違ってもおかしくはない。


だからと言って、学生さんによるランキングを否定する気は毛頭ありません。人気があるというのは採用活動する上で欲しい人材を引き付けるプロモーション力がある、ということですからね。それに大企業ほど離職率は低いというデータもある。やりがいだなんだと言っても事実離職が低いというのは、その会社で働くことに満足している事でしょうし、転職の意思がまったくないというのは「ロックオン」が機能しているということを意味するでしょうし。そもそもこのVorkersのランキングというのは転職希望者による投稿によるものでしょうからね、全体を表しているとは限らない。


とは言え、学生さんたちは後者の情報を知っているのか・・・その辺の情報の非対称性が気になります。