【読書日記】諦める力 〈勝てないのは努力が足りないからじゃない>

昨晩ハワイから戻ってきました。ホノルルのエージェントとの打ち合わせでは大いに盛り上がり、その後彼がハマっているという瞑想をやることに。予期不能というのが海外とのやりとりの面白いところですね。今日から原状復帰です。


さて、行きの飛行機の中で一気に読み上げたこの本が面白かったのでご紹介。
諦める力 〈勝てないのは努力が足りないからじゃない〉為末大


ご存知世界陸上400メートルハードルのメダリスト、為末大氏による生き方の提案。「あきらめなければ夢はかなう」という美談に真向から対抗。目的を諦めるのではなく、手段を諦める。自分にとって何が一番大切なものなのか、それがわかっていれば手段は限りなくある。何かを諦めて何かを選び取ることで、そこに近づいていく・・・そんな内容です。


特に「がんばっている」姿勢を見せれば周りの人が褒めてくれるという考え方は日本で過ごしている限り逃れられないと思うけど、一歩引いて為末さんのような考え方を持てるといいですね。もちろん、自分にとって何が一番大切なものなのかはいろいろ挑戦しなければわからないし、選択肢も失敗の数だけ増えるところもある。そういう意味では、安直に自分を慰めるための本ではなく、挑戦しようと思っているからこそ、読み応えのある本だと思います。