2014年に向けて


さて、CZトレーディング社も2014年で2年をまるまる過ごすことになります。商品に恵まれ、非常に好成績だった1年目。急転直下、事業のあり方を抜本的に見直さなければならなくなった2年目(まあ、これはまだ継続中でもがき苦しんでいるところですが)。3年目に差し掛かる今年の方針について、書ける範囲でちょっとまとめようかと思います。

CZTは「作り手の思いを世界中のWOWにつなげる会社」であることを標榜しているけれども、やっぱりこれが僕らの原点。これを実直にやっていくことには変わりはない。ただ、ちょっと漠然としているところがあるので、この理念をブレイクダウンしてみたいと思います。

つまり、

  • 作り手の思いを
  • 世界中の
  • WOWにつなげる

ということがどういうことか、それをちょっとまとめてみたいと思います。

よりよい社会、よりよい生活のために仕事をしている人たちに寄り添いたい

よりよい社会のために、よりよい生活のために、生活者や暮らす人の視点に立って自分ができることを一生懸命やっている人たちがいる。そうした志から力をもらって、「パートナー」として認めてもらえるように、誠実に一緒に仕事をさせてもらいたい。そんな商品、作り手と出逢いたいと思っています。

現在カナダで展開しているサービス「Zipangu」でもお力を借りている職人醤油の高橋万太郎さんはその一人だろうな。彼は日本の伝統文化というものを心の底からリスペクトし、単なるコストパフォーマンスの優れた工業製品ではなく、一人ひとりの職人さんが思いを込めていいものを作ろうという思いをくみとって職人醤油を展開している。それを僕らは一端をかつがせてもらって、世界という舞台に伝えていけないかと思っているところです。

現在取り扱っているペットフードもそういう意味では「作り手の思い」がある商品だと思う。現在エージェントを任せてもらっているNature's Varietyや、まだ日本には来ていないけど今度来るブランドも、純粋に犬のために猫のために、より栄養価の高いフードを作りたいという強い思いがある。

これからもそういう「強い思いを持った人」と一緒に仕事をしていきたいと思っているし、そういう人にもっともっと出逢っていきたいと思っています。旅して人に会って、その人たちと一緒に仕事ができるようになれたらな、と。旅する経営者。これ、2014年の鷲巣のテーマ。どうでしょう?

もちろん、そういった「命をかけている人たち」にパートナーして認めてもらい、事業として形にするには、その人およびその事業に対する敬意と理解が不可欠。実際利益が出る・出ないだけでない判断が必要になってくる。経験あるけどそういう事業のほうがはるかに判断が難しい。それができるだけの器を作らないといけない、と言うのが経営者としての自分の課題です。

世界中の人たちと一緒に共有したい

え〜っと・・・かなり「作り手の思い」に力が入ってしまいましたが、次は「世界中の」というところ。これは日本の中だけで仕事をするつもりはないってことです。日本から世界へ、世界から日本へ。ワールドワイドの視点で活動したい。

そういう意味ではカナダ・ブリティッシュコロンビアのパートナーが参画してくれている事は非常に心強い。実際Zipanguというサービス名で醤油をビクトリアで展開しているけど、なかなか想像の域を超えたお客さんの反応などがあって、非常にエキサイティングです。現在仕組み的に拡張できるかどうかを検討中。

これが拡張可能となれば、ビクトリアからバンクーバーを含めたブリティッシュコロンビアへ、そしてカナダ全域へ。ゆくゆくは全米へ、全世界へ・・・と夢は広がります。

現在Zipanguのデモを行っているVictoria Public Marketには地元の商品などもあるから、その作り手の思いに触れたときに日本に持ってくる、なんて話もあるかも。まあ、まだまだ夢物語ですが、そんな規模で仕事ができたらいいなと思います。

真心をこめて、共感とEngagementとモノをお届けしたい

そして最後の「WOWにつなげる」ということ。これはいいかえると、どうやって多くの人たちに共感してもらうか、エンゲージメントできるか、ということ。マーケティングって言葉があるけど、僕がイメージするのはもっと深い感覚。売り手・買い手ではなく、仲間として繋がっているような関係性を作れないか、といったイメージです。

この分野はまだまだ開拓が必要だと思っています。経験は確かにある分野ではあるけれども、もっともっとレベルを高めないといけないんだろうなとも思っています。でもそれができて初めてCZTのビジョンに近づくことができる。外部のプロフェッショナルを巻き込んだりすることも考えながら、強くしていきたいと思っています。もちろん、そういう人たちに選んでもらえるような存在にならないといけないですけどね。

プラス、モノを届けるという物流の機能も欠かせない。どんなにいいものがあっても、どんなに共感を得ることができても、モノがしっかりと届かなければこのモデルはアウトです。タイムリーに、心をこめてお届けする物流の形をどうやって作っていくか。

幸いなことに、きめ細やかな物流加工を施すことのできるパートナーさんとの関係もがっちり作れているし、それ以外の物流業者さんとのネットワークもあるのは非常に大きなアドバンテージだと思います。また大きなホラを吹きますが、それを実現できるようチームのみんな、ぜひ力を貸してください。


という感じでだいぶ具体的なイメージができてきた。後はやるだけ。楽しくってしょうがない、それでいて人さまのお役にたてるような、そんなビジネスを作れるように2014年もがんばります。