おはようございます。鷲巣です。昨晩最終のANA便で東京に戻るつもりが未入金で予約がキャンセルに・・・普通料金だと高いので、一泊して早朝便で戻ることにしました。余計な時間とお金を使ってしまいましたね。トホホ・・・
さて、気分を取り直して。総選挙に臨むにあたって有意義かなと思うので、ちょっと前に読んだ「今こそアーレントを読み直す(仲正昌樹)」という本をご紹介します。http://ow.ly/g1brM
- 作者: 仲正昌樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/05/19
- メディア: 新書
- 購入: 12人 クリック: 58回
- この商品を含むブログ (98件) を見る
難解で有名なハンナ・アーレントの著作は読んだことがないのですが、こちらは非常に簡潔にまとめている、かつ著者の主張がしっかりと書かれている良著です。簡単に言うと、
「そもそも複雑なものを複雑なままに、オープンに議論することが重要。とかく緊張感のある不安定な社会だったりすると権威ある者になびき、一気に問題を解決してくれる幻想を抱きがちだが、それこそが全体主義に陥る危険がある」
というものです。言うまでもなく、全体主義の悲劇は第二次大戦のナチスに見られるわけでして・・・(この辺はエーリッヒ・フロムの名著『自由からの逃走』という本= http://ow.ly/g1cyE =もご参考いただければ、と)
- 作者: エーリッヒ・フロム,日高六郎
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1952/01/01
- メディア: 単行本
- 購入: 27人 クリック: 216回
- この商品を含むブログ (139件) を見る
自分の主張に沿った人を国会に送り出す、政権を担当してもらうために政党・政治家に投票する、というのも一つですが、ある特定の政党・政治家があまりにも強力な力を持ってしまうこと(たとえば議席の過半数、3分の2を確保する)ことで「複雑なものを複雑なまま、オープンに議論」できなくなるのを危惧して対抗馬に投票するというのも一つだと思うんですよね。
特にある特定政党が政権奪取するのが確実視されている中、ますます(調子に乗ってw)右傾化が強まることを危惧する僕としては、政策や政権能力という問題を超えて、対抗馬を選ぶということもアリかな、と思ったりするわけです。ま、あくまでも個人的見解ですけどね。