■投稿再開

すっかりfacebookのほうの投稿だけで、blogをお休みしてきましたが、再度始めてみようかな、と。
テーマはビジネス関係で考えたいと思います。自分のテーマにする日本を元気にするとか、トレーディングとか、人材育成とか、ファイナンスとか・・・まあ、ジャンルがごちゃごちゃですが、そのうち方針も見えてくるだろう・・・ということで。



さて、facebookといえば、その経営陣が持ち株を一部処分することで億万長者になっているというニュースです。
http://www.kddi-ri.jp/blog/srf/2012/11/06/facebook/

株価が下がったとはいえ、インセンティブとして経営メンバーには(現在の取引価格に比べると)低価格での株式提供もしくはストックオプションを提示しているでしょうから、相当なキャピタルゲインが出ているんでしょうね。

この記事を読んでいて気になった方もいらっしゃるかもしれませんが、会社が株式公開(IPO)したからといって、持ち株をすべて売却したり、保有するストックオプションをすべて行使することは、契約によって禁じられていることが多いです(あくまでも自主規制)。

「ロックアップ」とか「ベスティング」とか呼ばれるわけですが、市場に売り株が殺到するとそれで株価が一気に下がってしまう、ということももちろん一つの理由。加えて、優秀な人間がIPOになった瞬間に「アガリ」とばかりに退職するのを防ぐためです。ロックアップは日本でもよく見ますが、ベスティング(経営チームのストックオプション行使に期限と制限を設ける)はあまり見たことないですね。

これに限らず、たとえばリスクマネーを会社に投入する際にアメリカでは優先株式を普通に使います。つまり、起業家と投資家の双方の利害の違いを認めたうえで、両者にとって合理的な方策を「種類株」という形で表現するわけですね。アメリカのベンチャー投資の現状を見ていると、本当にファイナンスが発達しているというか、うまく考えているな、という印象を持ちます。

まだまだポジション的に「投資家>起業家」という風潮が強い日本では、双方の利害の違いがあっても投資家の論理が優先されてしまう・・・こういうことも起業というキャリアが拡散しない一つの要因のような気がしますけどね。