図書館で借りてきた「新興国発超優良企業(H.L.サーキン他)」を読む。タイトルだけ見て借りたのだが、これが非常に良い。久々に大ヒット。
日本企業の「グローバル化」の必要性が問われて久しいが、感覚としてドメスティック事業の輸出レベルにとどまっている気がしてきた。アジア地域でビジネスを大規模に展開している資生堂をとってみても、取締役・執行役員はほとんど日本人。株主総会のひな壇に出てきた人の中で日本人以外の人は一人しかいない。これでグローバル化と言えるのか?
英語を公用語にすることで議論が起きているが、グローバル化において言語は絶対条件であって十分条件ではない。言語を通じて同じ価値観を共有できるか、多様性を認めることができるか、それができて初めてグローバル化である。
この書籍にて取り上げられている企業は、世界を舞台に最適化している。バリューチェーン然り、拠点然り、人材然り。こうした企業がものすごい勢いで成長しているのを見ると、中途半端な「グローバル化」ではやられてしまうという危機感が募った。
一度読んでみることをお勧めします。
- 作者: ハルロド・L・サーキン,ジェームズ・W・ヘマリング,アリンダム・K・バッタチャヤ,水越豊,中山宥
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/10/07
- メディア: 単行本
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