■フレッシュドライフードNow!製造工場見学記(1) 〜Now!という商品について

ちょっと前になるが、当社が日本における販売総代理店をになっている「フレッシュドライフードNow!」というドッグフードの製造工場を見学した時のことを書いてみようと思う。


・・・と、本題に入る前に、ほんのちょっとだけこの商品の説明を簡単に。


この「フレッシュドライフードNow!(以下は単にNow!と呼ぶこととしたい)」という商品、2008年に販売を開始して2年ほどで当社のナンバーワンブランドに成長した、当社イチ押しの商品である。実にリピーター率40%(他ブランドで正確な数値をとったことはないが、20%位でそこそこいい商品と言われる感覚値だろうか)、ユーザーの平均満足度が4.84点(シニア&アダルト対象。5点満点中。これも今まで見たことのないレベルのハイスコア)というお客さんから高い支持をもらっている商品だ。


Now!の特徴はいろいろあるのだが、お客さんに受けている要因は主に下記二つにあるのではと考えている。


1.フレッシュミート(生肉)100%の新鮮素材を使ったドッグフード

中には肉を用いていないドッグフードもあるけれども、犬は本来肉食なので、アレルギーでもない限り当社では肉の入ったドッグフードをお勧めしている。しかしこの肉という原材料、パッケージの裏やサイドにある原材料標記を見ていると「ミール」と書かれているケースが一般的だ。ミールというのは肉加工品、肉骨粉などのことで、手を加えた工業品である。肉のエキスやたんぱく質が凝縮されるため、少ない量で豊富な栄養を確保でき、ドッグフードを製造するうえで原材料使用効率やコスト効率が非常に高くなるという利点があるが、もともとの原材料が見えにくくなるため、素材の良しあしの判断がつかなかったりする。また加工の途中で人工的な酸化防止剤などが含まれることも多く、ナチュラルフードの多くが謳っている「酸化防止剤フリー」の阻害要因ともなりうる。


Now!の場合は、原材料となる肉はいわゆる3種類の生肉(ターキー、ダック、サーモン)しか使っておらず、それも冷凍させたりすることなく0度〜2度の温度を維持した形で工場に運ばれ、12時間以内に加工されている。生肉は水分量が非常に多いため、生肉を主原料として使った場合、ミールと同量の栄養素を採ろうと思うと非常に大量の肉が必要となる。言ってみれば効率が非常に悪い。しかしながら素材本来が持つ豊富な栄養素をまるごとしっかりと取ることができるというのがその利点だ。


Now!の場合、肉(ターキー、ダック、サーモン)だけではなくベリー類やフルーツ、野菜といった自然素材も豊富に取り込んでおり、近くの契約農場から工場に運ばれて使われている。オイル類もレンダリング加工(畜産副産物を高熱で処理し、油脂分を採取すること)されていないフレッシュオイルを使用、愛犬がファミリーの一員となっているこの日本においても、ドッグフードの安全性が非常に重要な課題となっているが、そうした懸念に対してもしっかりと答えられるフードがNow!である。



2.犬が消化を苦手とする穀物が入っていない「グレインフリー」商品

ペット先進国の北米などではかなり一般的になってきているが、犬は穀物などの消化が苦手という理解に基づき、そうした穀類を入れていない「グレインフリー」商品が犬のおなかに優しいという認識が一般的になっている。また、特に小麦、とうもろこし、大豆といった穀物はアレルギーを引き起こしやすいとも言われており、Now!もそうした穀類は一切使用されていない。


またドライフードというのは原材料を高温で焼き上げるため、消化に必要な酵素が熱で失われてしまうというのが一般的である。おまけにこの消化酵素というものは、犬の体内では精製できないので、そのままドライフードだけ与えていても、実は消化がしにくかったりする。Now!もドライフードのため、高温で焼き上げて加工されているが、失われた消化酵素を製造後にふりかけて補っている。また腸の健康に必須の要素であるプロバイオティクス(腸内善玉菌)とその増殖を促すプリバイオティクスも加えており、ドライフードでは不足しがちの栄養素をサポートしている。




とまあ、商品について語りつくせないのであるが、それが本題ではないので、今回はこれぐらいで切り上げて、次回以降Now!の製造工場の見学記に本格的に入っていこう。