■久しぶりの起業家的マインド

最近すっかりブログ更新を怠ってしまった。


これまでスタンフォード大の起業家講義などのInputに時間を多く使っていたのだが、この一週間、第二の起業家人生としてのOutputにいそしんでいた、というのがその言い訳である。


この一週間、本当に楽しかったし、久しぶりにゼロからビジネスを生み出すような、そんな感覚で過ごさせてもらっている。


当社も創業10年、売上高10億円、従業員も数十人といった規模になってくると、「会社」になる。前例ができて、マネジメントシステムができて、効率性を重視するようになる。そのこと自体は悪ではないし、むしろ善なのであるが、人の持っているエネルギーが、内向きに使われることも多くなってくるような気がしているのだ(もちろん、そうさせてしまっている私の責任が一番大きい)。


今回のプロジェクトは、社内では私一人でやらせてもらっている。でも外に目を向ければ仲間がいる。夢を打ち立てて、それに共感してくれる人がいて、共感してくれるお店があって、何やらよくわからないけれども、鷲巣の言っていることは何か面白そうだな、いっちょ自分もかんでやろうか、というワクワク感があり、それに向かってみんなのエネルギーが使われている。


これだ。この感覚。これを大切にしないと、仕事をこなす集団になってしまう。本当のチャレンジャー集団として進化することができない。10年選手はもはや社歴でベンチャーとは語れなくなってくるものだ。中身がベンチャー的なのかどうか、ベンチャーであり続けたいのであれば、決して「仕事をこなす集団」になってはいけない。


まずは実験。そして結果を示す。小さな成功を作る。どうやらそういうやり方もよさそうだな、とみんなが思えるようなロールモデルを作ること。それが自分の今与えられた使命なのだと、思っている。