「ランチ・ルーレット」 昼食を意外な出会いの場に変える(DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー)

昨日久々に外出をしました。と言っても、お昼を食べに出ただけですけどね。ただそのちょっとした時間、その味噌ラーメン(インフルエンザ明けにそれでいいのかという議論はありますがw)は、とてつもなく素晴らしかったです。


さて、今日はHBRの記事に面白い実験についての記事が掲載されていましたので皆さんにも共有します。皆さんはこういう試みが強制的に執行されたらどんな気持ちになりますか?まあ、執行を担当する人の力量によるんでしょうけどね。
【「ランチ・ルーレット」昼食を意外な出会いの場に変える】


出典は忘れましたが、創造力の鍵になるのは「多様性」「刺激」「恐怖の少なさ」の3要素だというアメリカでの研究があります。このような誰とペアになるかわからない(刺激)、いつもと違うランチでの会話テーマになる(多様性)という状況なので、それを楽しめれば(恐怖の少なさ)創造性が高まる一つの企業の仕組みになると言えるでしょう。まあ、こういう解説は良くありがちなクリエイティブ論とその実践方法の実例のようなもの。うん、まあ、それなりに。


でもこれはうまくいくと絶対に楽しい。というか、実際にこれに近いことをやって大盛況な例を知っています。東京世田谷の経堂にあるパクチーハウス東京は、その名の通りパクチー料理の専門店として有名なのですが(ちなみにパクチー嫌いな人でもこの店で9割がたパクチーを克服できます。それくらいおいしい)、この店の繁盛の秘訣はユニークなメニューだけでなく、「全店相席」システム。


もちろん、テーブルごとに人は座るんだけど、中心の大テーブルや、立ち飲みのカウンターなどもあって、お客さんグループ同士の距離がとても近い。それはオーナーの佐谷さんが意図的に仕掛けている事でもあります。パクチーハウス東京の別名は「交流する飲食店」。この店に来た人同士が、初対面でもその場ですぐに打ち解けて仲良くなれるような仕組みがあれやこれやあります。たとえば、

  • 決まったタイミングでパクチーハウス流乾杯の掛け声がかかりみんなで乾杯
  • パクチーの追加は大声で「追パク〜っ!」と叫び、周りはそれに対して「ナイス、追パク」と拍手と声をかける
  • 鍋料理は4人前からで、3人しかいない場合は他のグループから一人参加してもらう


別に創造性とか考えているわけではない。ただ楽しい。笑顔になる。結果ハッピーになる。人間ハッピーになればいい気持ちになるわけです。これ重要。


こんなランチ・ルーレットが義務ではなくて、心の底から楽しめるような施策になっているのであれば、まあその会社の人たちは少なくともランチタイムで救われるストレスというのがたくさんあるということなんでしょうね。