サントリーの「ジムビーム」買収が割高すぎる理由(ニュースの教科書)

2014年の初神戸です。それにしても寒い・・・夕方に元同僚で現在社会起業家として活躍している友人に会って、今晩東京に戻ります。雪にならなければいいですけどね。


本日M&A絡みで大きなニュースが飛び込んできましたね。サントリーが米老舗ウィスキーメーカーのビーム社を160億ドルで買収するというものです。これについて「ニュースの教科書」が見解を書いていたのでシェア。


【サントリーの「ジムビーム」買収が割高すぎる理由 】


まあ、タイトル自体が釣りのようなもので、内容に関してはおそらくファイナンスをあまり知らない人が書いていると思います。内容としてはロイターのコラムのほうが迫力があって面白いですね。


買収案件は、利益ではなくてキャッシュフローで見るべき。簡易的にEBITDAに対する倍率で考えることが多いですが、今回のビーム社の買収は20倍。これは確かに高いけれども、異常なほどではなさそうです。もう一つの観点は資本コストの問題。子会社のサントリー食品インターナショナルこそIPOしましたが、親会社のサントリーHDは非上場だしそのうちの9割が創業家の持ち分であることを考えると、投機視点でのリターンはあまり想定してなさそうですよね。おそらく普通の同業他社に比べても圧倒的に割引率は低いことになりそうです。


問題となりそうなのは資金調達と財務の健全性でしょうね。手持ちキャッシュが3,000億円、借入金比率も相対的に高めとなっている中、どのようなファイナンシャルスキームで資金調達をするのか、その辺に興味があります。もうちょっと具体的になったらまた詳しく調べてご報告してみたいと思います。